世界食糧計画(WFP)
2000年9月30日

WFP朝鮮民主主義人民共和国最新情勢 No.20

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緊急職員は、2000年 8月31日に北東部沿海岸を襲ったプラピロン台風の被害を査定しつづけている。

大半の被害は咸鏡南・北道、両江道、江原道においてであり、そして、それは作物への被害ではなく圧倒的にインフラへの被害である。

政府は被害を約61億米ドルほどと見積もっている。

清掃FFWプロジェクトに直ちに割り当てられた食糧 400トンにくわえて、水害復興委員会は、ホームレスとなっている 33万6,000人の人々が彼らの家を再建するまでの30日間の間の食糧支援を求めた。このためにオーストラリアから寄贈された小麦が充てられる。

対応を調整するために国連人道調整局(OCHA)が開催した国連機関およびNGOとのワーキンググループにWFPも参加する。被害を査定するための機関合同調査が正式に要請された。政府からはまだ回答を受け取っていない。

台風の被害に関して得られる情報の多くは、東海岸で活動しているWFPの緊急職員から得られ、そうした情報はワーキンググループのメンバー間で共有されている。

収穫についての最新情報

ピョンヤンの外を旅行した人々の報告では、収穫が現在かなり進んでいる。今年の収穫量の規模についてはさまざまな報告がある。

台風の被害は主にインフラへのものだったと報じられているが、いくらかは作物にも被害が及んだ。咸鏡北道キョンソン郡で査定にあたっているWFP緊急職員のハサナ・シャキヤは、台風で被害を受けたトウモロコシは代用食品を作るのに用いられるだろうと言われたという。

天候条件は、朝鮮民主主義人民共和国ではいつも不規則だが、今年は特にそうで農業シーズン始めの少ない降雨量の後、8月末と9月始めに強い台風がつづいた。作物被害の程度は、2000年10月14日に始まるFAO/WFP作物・食糧供給調査の後になってようやく判明するだろう。

WFPの食糧要請

WFPは9月、1億米ドル相当の食糧19万4,876トンの要請を開始した。これらは、主に女性や子どもたち 790万人の脆弱な人々が2000年12月までに必要な見積もり量である。

韓国からのトウモロコシ10万トンの寛大な寄贈が、これらの必要の一部をまかなうだろう。

さらに今月、アメリカ基盤の「WFPの友」から、現地食糧生産に用いられる39,000米ドルの寄贈があった。

公共配給制度が配給再開

WFP緊急職員は、6月に停止した後、公共配給制度が再び食糧配給を開始したと報告する。穀物とジャガイモが、1日1人当たり200グラムから250グラムまでの割り当てで配給されている。

平安北道のようないくつかの地域では割り当ては30日分だが、ピョンヤン市民は200グラムづつ16日分を受け取っていると報告されている。

労働のための食糧活動(FFW)

WFPは、幸いにも、政府の相手方との議論の後、FFWプロジェクトの計画化において女性の役割が大いに高められるだろうと表明する。

この点は、1999年末に行なわれたジェンダー分析の結果によるWFPの勧告に沿ったものである。

提起されたFFWプロジェクトのための水害復興委員会およびWFPの合同プロジェクト回顧委員会が9月に行なわれた。同委員会には始めてジェンダー代表とUNDPからの技術アドバイザーが含められた。

ペク・ナムスン朝鮮民主主義人民共和国外相によるWFP本部の視察

WFP専務理事キャサリン・バーティーニは、9月28日、ローマで朝鮮民主主義人民共和国外相ペク・ナムスン閣下と会った。

その会談中、進行中の活動および可能性ある新たなニーズについてのWFPの要件が議論された。

立ち入り

今月の立ち入りに変化はなし

立ち入り可能な郡 163郡
立ち入り不可の郡 48郡
総郡数 211郡

FALU運営委員会

食糧援助リエゾン・ユニット(FALU)運営委員会が9月25日に北京で開かれた。

会合では、同委員会が2001年中までは朝鮮民主主義人民共和国へ食糧を供与する責任を再確認し、FALUの現代表はポストに留まることを承認した。運営委員会召集担当の機関は、ACTからカナダ食糧穀物バンクへ移った。

FALUは、カリタス、アクション・バイ・チャーチズ・トゥギャザー(ACT)、カナダ食糧穀物バンク、ワールドビジョンを含む非駐在NGOのコンソーシアムであり、朝鮮民主主義人民共和国に人道支援を提供している。

1997年のその設立以来、FALUは朝鮮民主主義人民共和国に対して3,802万2,786ドル相当の援助を供与してきた。

カナダおよびニュージーランドの使節団

カナダから高位級の政治使節団が9月に朝鮮民主主義人民共和国を訪れた。同使節団は、ロイズ・ウィルソン上院議員が率い、朝鮮民主主義人民共和国政府当局と会談を持ちつつ、さらにWFPや人道コミュニティと広く対話した。

WFP代表でOCHA人道調整官、それに、WFP現地ディレクターを同行させてカナダ使節団は、ハムフンのWFP地方事務所で2日間費やし、WFP緊急職員のモニタリング視察に同行した。

ニュージーランド使節団もまた朝鮮民主主義人民共和国政府と会談を持ちつつ、機関間の会議に出席し、WFP事務所で人道コミュニティと対話した。

カナダとニュージーランドの両国は、朝鮮民主主義人民共和国におけるWFP活動にかなりの貢献をなした。カナダは5番目に多い援助者である。

モニタリング

東海岸地域の諸道で働いている緊急職員は、今月、食糧が損害を受けた地域への視察に集中してきた。

WFPは9月に総計211回のモニタリング視察を行った。

水害復興委員会
/公共配給制度
86回
家庭訪問 50回
学校 31回
幼稚園 25回
託児所 21回
病院 3回
FFW現場 2回
孤児院 2回
現地生産現場 1回
9月総計 221回

到着品目

2000年9月中にWFPはアメリカ寄贈の小麦、総計2万5,000トンを受け取った。

職員数

2000年9月30日現在、WFPは総計40名の国際職員を配置し、そのうち55パーセントは女性である。およそ29ヶ国の国籍を代表している。