世界食糧計画(WFP)

2000年10月25日

世界食糧計画と朝鮮: WFPは数百万人に食べさせてきた

http://www.reliefweb.int/w/rwb.nsf/6686f45896f15dbc852567ae00530132/
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WFPの朝鮮における活動は、1995年に50万人の農民に食糧を提供して以来、同機関の最大の活動へと拡大してきた。WFPは現在、同国の2,300万の人民の3分の1に緊急援助を提供している。費用3億5,768万5,542ドルに上る朝鮮のための目下の緊急活動は、1999年7月に開始され、2000年12月までに約800万人の人々に食べさせるものだ。

1995年以来、WFPは朝鮮へ6億3,500万ドル相当の食糧、総計180万トンを配分してきた。


人々への影響

1998年の秋、WFP、ユニセフ、それに欧州連合は、朝鮮民主主義人民共和国子ども栄養研究所と共同で、朝鮮で初めて無作為抽出の栄養調査を実施した。その調査からは、人々が長年にわたって身体的、あるいは、知的な発達が損なわれうるような不十分な食糧供給に苦しんできたことが分かった。
  • 朝鮮人は東アジアで最も高い栄養失調率に苦しんでいる。
  • 住民の16パーセントは急性の栄養失調、すなわち衰弱している。
  • 住民の62パーセントは慢性の栄養失調、すなわち発育不良である。
  • 12ヶ月から24ヶ月までの子どもたちのうち30パーセントは急性の栄養失調であ
    る。

今なお大いに食糧不足

◇WFPと食糧農業機関の作物・食糧査定

今年の不規則な天候パターンと、食糧や、肥料・農薬など農業資材を輸入する同国の限られた能力とが結びついて、今年の秋のトウモロコシとコメの収穫はかなり落ち込みそうな懸念を呼び起こしている。

11回目のWFPと食糧農業機関の作物・食糧査定調査が進行中であり、調査チームが損害と2001年に必要になりそうな食糧援助を査定するため同国内に滞在している(10月14日〜21日)。

◇WFPのイニシアティブ

次の12ヶ月で、WFPは最も必要としている人々に、より確実に届く手段を取るだろう。特に、WFPは、赤ん坊が最も脆弱なときに食べさせる特殊混合食料を生産する工場を朝鮮で増設しつつある。

◇現地ビスケット工場

WFPはまた、現地でビスケットを生産し、それを初等学校、中等学校、託児所、幼稚園のすべての子どもたちに配分している。妊婦と授乳中の母親に届くよう特別な努力もなすだろう。というのも、現在、彼女らは食糧の特別割り当てを1回受けているが、結局それは家族と分け合うことになってしまっているからだ。

WFPは、朝鮮民主主義人民共和国に妊婦用の栄養強化麺を生産する別の工場を作るだろう。さらにWFPは、食糧機関が立ち入れない9つの郡には食糧配分できないので、妊婦と授乳中の女性にその分の食糧29,000トンを再配分しつつある。

◇アメリカの貢献

1995年以来、アメリカは、WFPを通じた朝鮮向け食糧寄贈の67パーセント、すなわち4億2,500万ドル相当以上の食糧120万トンを提供した。

◇WFPの受益者

1999年〜2000年にかけてのWFPの800万人の受益者は、
  • 147万人の6ヶ月から4歳までの託児所の子どもたち
  • 66万5千人の5歳、6歳の幼稚園の子どもたち
  • 136万2千人の7歳から11歳までの初等学校の子どもたち
  • 194万7千人の12歳から17歳までの中等学校の子どもたち
  • 1万人の17歳までの孤児
  • 2万4千人の小児科病院の患者
  • 32万人の妊婦と授乳中の母親
  • 50万人の60歳以上の人々
  • 165万人の「労働のための食糧」活動(堤防補修や道路復旧などのプロジェクト)
    に従事する人々とその扶養者
◇立ち入り、モニタリング、および、職員

WFPは朝鮮における最大の国際援助機関であり、現地に41名(それに休暇中の他の5名)の国際職員をおき、ピョンヤンの中央事務所と、チョンジン、ハムフン、シンウィジュ、ウォンサン、それに、ヒエサンにある5つのサブ事務所を擁している。

WFPは食糧を朝鮮の到着地と配分地点でモニターする。WFPは毎月平均して300回のモニタリング訪問を行なう。モニタリングは、受け取り機関、受益者数、受け取られる品目の種類と量を規定した配分計画に基づいている。食糧援助は、到着した船舶や列車から、その受益者への配分まで追跡される。

WFPは現在、211郡のうち163郡に立ち入る。WFPは、食糧の配分がモニターできない郡には食糧を配分しない。

◇WFPは1995年から2000年までに朝鮮民主主義人民共和国で数百万人に食べさせてきた
  • 1999年(99年7月〜2000年12月):WFPの現在の活動は、費用3億5,760万ドル、87万6,933トンの食糧で800万人の人々に届けている。WFPは総計で41名の職員と休暇中の他の5名の職員を擁する。
  • 1998年(98年4月〜99年6月):WFPは費用3億4,580万米ドル、60万トンの食糧で670万人に食べさせた。WFPは同国に35名の国際職員をおいていた。
  • 1997年(97年4月〜98年3月):WFPは費用1億7,070万米ドル、40万トンの食糧で470万人に食べさせた。同国での国際職員の数は24名に増えた。
  • 1996年(96年6月〜97年3月):WFPは費用2,590米万ドル、7万トンの食糧で157万5千人に食べさせた。WFPは5名の国際職員をおいていた。
  • 1995年(95年12月〜96年5月):WFPは費用976万米ドル、2万1千トンの食糧で50万人の農民に食べさせた。WFPは同国に4名の国際職員をおいていた。
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