国連人道問題調整部(OCHA)

2001年1月30日

01年 No.1

DPR Korea: Humanitarian Situation Information Bulletin Dec 2000 - Jan 2001

朝鮮民主主義人民共和国:人道情勢情報報告 2000年12月〜2001年1月

http://www.reliefweb.int/w/rwb.nsf/6686f45896f15dbc852567ae00530132/
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  • 人道情勢概観
  • キャロライン・マクアスキー臨時緊急救援調整官の朝鮮民主主義人民共和国訪問
  • イギリス外務省代表団の朝鮮民主主義人民共和国訪問
  • 1月に気温が50年来で最も低い水準に下がる
  • 穀類についての穀物配送は順調。だが豆類と食用油が緊急に必要
  • 2001年合同要請プロセスに含められたNGOプロジェクトが援助資金を受け取る
  • 新たなNGOの朝鮮民主主義人民共和国到着
  • 食糧以外の援助部門では援助側の支援を必要としている
  • 食糧安全保障プログラムの開始が間近でも援助側の資金は依然として僅か
人道情勢概観

アジア中の他の諸国の状況に似て、今年、朝鮮民主主義人民共和国の冬は特に厳しかった。1月の最初の2週間は1949年以来の記録で最も寒かった。ピョンヤンの気温は摂氏マイナス27度まで下がり、同国北部で記録された最も低い気温はマイナス37度だった。国際連合の現地チームが1月19日に発表した声明の中で国連諸機関は、食糧や燃料や基本的なサービスの不足、それに、かなり不規則な天候条件の結果、すでに朝鮮民主主義人民共和国の住民が直面している困難に、さらにこのように厳しい冬の天候の始まりが付け加わったことに言及した。朝鮮民主主義人民共和国のための2001年合同要請が述べているように、人道情勢はなお深刻なままであり、住民の多くが国際社会から提供される支援に依存し続けている。カギとなる社会サービスは危機的で、農業インフラの全般的で一層の悪化と結びついた干ばつや台風のせいで2000年の収穫が不作だったことから、食糧供給の見込みが心配されている。公共施設の状況が懸念される。大抵の病院は病室を暖房することができず、ゆえに、入院を必要とする人々が外泊する傾向があり、あるいは、外来患者扱いでだけ治療されている。託児所や幼稚園でも同様で、概して一室だけは暖房されているが、建物そのものはものすごく寒い。親は子どもに暖をとらせるために家に留め置くので、これらの施設の出席率は低下する。学校は冬休みの後、2月16日に再開される。

2001年の収穫の全体条件を予想するにはまだ早すぎるが、食糧安全保障部門では、農業の状況は昨年同期よりも良くなっている。2001年の冬は2000年よりさらに厳しそうだ。低い気温は、生育シーズン中の害虫発生が減りそうなことを意味するし、降雪が多いことは、前年の冬に雪が少なかったことと2000年中の降雨量が平均より少な目だったため昨年6月まで乾上がっていた貯水池に水を溜めるのに好条件となるだろう。しかし、農業生産増加のためのカギは、生育シーズン中の適切な天候条件に合わせた投入物のタイムリーな供与だ。作物は、理想的には3回施肥されなければならないが、その最初の場合(植え付け時)が最も重要だ。春まき小麦は3月末に植え付けられ始める。ゆえに、農業復興・環境保護(AREP)プログラムに対する支援供与プロジェクトへの援助側の早期の反応が是非とも求められている。投入物は一般に輸入される必要があるし、諸機関は調達・配分活動を行う十分な時間的余裕を必要とする。

◇増大した食糧援助必要量に対する援助側の反応は、今年は気前の良いものであり、日本政府からのコメ50万トンの寄贈には特に感謝する。けれども、WFPは、栄養を充たさせるバランスの取れた食料の組み合わせを受益者に提供できることを必要とする。この点は、2000年には援助側の支援が主に穀物に焦点が合わせられていたので部分的にしか達成できなかった。食料の組み合わせには豆類や食用油のような品目が含められるべきであり、2001年始めの時点でそれらは非常に僅かしか供給されず、援助側のより大きな支援を必要としている。それゆえ、援助側は穀物以外の品目の寄贈提供を優先して考慮するよう求められている。

◇公共配給制度を通じた現在の国内食料配給は、あらゆる道で2月半ばまでに底を突きそうだった。けれども、大韓民国政府による(借款としての)二国間食糧援助40万トンの供与が、5月まで公共配給制度で一人当たり一日およそ200グラムの割合で食料を供給し続けるのを可能にするだろう。

◇食糧援助の提供と密接に結びついて、こうした支援を受ける脆弱な人々がまた、できるだけ多くの適切な医療サービス、清潔な水、それに清潔な衛生環境を与えられるのを確保する必要がある。これらの活動への援助側の支援は、1999年、2000年には弱いものだった。事態は全国的に悪化し続けており、インフラ問題に対処する大規模な介入が非常に限られていることを考慮すると、人道的諸機関は、子どもや女性、特に妊婦や幼い子どもを養育している女性、それにその他の懸念される集団に対して、不可欠な医療と清潔な水とより良い衛生環境を提供することを目標にした現地レベルでの介入を行おうとしている。腸の病気、貧血症、その他の病気の高い罹患率は、貧弱な栄養および水質や不適切な衛生環境と結びついた諸問題に関係している。妊婦が出産前サービスを利用するのは困難だ。2001年合同要請で述べられた介入は、サービス利用の改善に向けられている。

               WFPの活動−2001年

1月1日より、新たな世界食糧計画緊急活動(EMOP)5959.02が開始された。このEMOPは、朝鮮民主主義人民共和国のための諸機関合同要請の一部をなしており、760万人の人々のための食糧援助を提供し、食糧81万トンを必要とする。その食糧の約15パーセントは、労働者への食糧供給のみならず慎重なプロジェクト選択を通じて地域全体に利益を与えるような「労働のための食糧」(food-for-work)プロジェクトに割り当てられる。

食糧外の支援コストの改訂で、EMOP予算は1,100万米ドルだけ引き下げられた。2001年WFP緊急活動の総コストは、今や3億600万米ドルである。食糧総費用は2億230万米ドルのままである。

緊急活動に加えて、また補足的に、WFPは、混合食品、ビスケット、麺類の現地生産、港湾補修、それに「労働のための食糧」受益者のための食糧外品目調達を含むような、カギとなるプログラム活動を支援するための特別活動(SO)を提案した。この特別活動は、期間1年(2001年)で総費用930万米ドルである。


2000年12月と2001年1月中の出来事

イギリス外務・連邦省(FCO)代表団がピョンヤンにイギリス外交代表部を設置する準備のために1月23日から28日まで同国を訪問した。これは数年来で朝鮮民主主義人民共和国に設置される初めての新たな外交代表部となるだろう。それは当初、ピョンヤンとソウルとで職務兼任する代理大使によって統括されるだろう。ロス・マーズデン・アジア局長に率いられたFCOチームはまた、朝鮮民主主義人民共和国に駐在する人道的諸機関と一連の会合を持ち、同国での人道情勢および活動条件に関する目下の懸念について簡潔な説明を受けた。

スウェーデン政府は、スウェーデン国際開発機関(SIDA)を通じて合同要請に対して資金(2600万スウェーデン・クローネ)を割り当てた。SIDAに算入された朝鮮民主主義人民共和国向け割り当て額は、合同要請に含められたNGOプロジェクトに資金提供されることになる。これは、合同要請に参加して提案されたNGOプロジェクトが援助側の支援を受けた最初のものだ。人道的ワーキンググループはこの動きを熱烈に支持し、他の援助国が追随を考慮するよう望んでいる。NGOの草の根的な活動は、朝鮮民主主義人民共和国の状況ではきわめて重要で、NGOへの一層の支援が必要とされている。SIDAはまた、OCHAが管理するNGO基金機構へ資金面の支援を行ったが、この機構は、大きな援助国側の資金提供サイクルの間のギャップを埋めるのを意図した小さなプロジェクトのために、駐在NGOに助成金を提供するものだ。2000年には、この基金は、さもなければ資金がなかった3つのNGOの活動を維持するのに有効に利用された。主に欧州委員会開発総局(ECDG/DEV)、欧州委員会人道援助局(ECHO)、それにスウェーデンからの資金のおかげで2001年の情勢はかなり改善されたものの、NGO基金機構の維持は重要と見なされる。基金は、援助国政府からの寄贈で資金提供されるが、2001年に十分な資金を蓄えるには、なお80万米ドルを必要とする。

外務省次官でユニセフ国内調整委員会委員長(NCC)のチェ・スホン氏とユニセフ代表が2001年から2003年の期間をカバーする新しい政府およびユニセフのカントリー協力プログラム活動基本計画を共同調印した。ユニセフ理事会は、その費用が通常資金源から276万1,000米ドル、その他資金源から900万米ドルに上る、この3ヶ年カントリープログラムをそれ以前に承認していた。その新プログラムは、世界子どもサミットの諸目標を達成する上での増進を支え、子どもの権利条約を履行する国家的な努力を支援するものだ。政府とユニセフはまた、12月15日に開かれた系列省庁とNCCが出席した年次回顧会議において、2000年のプログラムとプロジェクト活動を共同で見直した。それぞれのプログラム分野における、それに、訓練、能力形成、貯蔵、供給物の最終消費、緊急事態準備、そして管理の領域における、合意された方策が、2001年にNCCとユニセフによって実行されるだろう。2000年11月に始まった一連の協議会を通じて、政府とユニセフは2001年の活動プロジェクト計画(PPAs)を作成してきた。サービス配送と能力形成活動との適切な組み合わせがPPAsに組み込まれたが、その計画案は2月に完成されるだろう。

1月始めに外務省条約局があらゆる外交使節団と国際機関に、金曜日と土曜日の職務や会合への参加要請は「特別なイベント」を除き受け入れられないとする覚え書きを回覧させた。述べられている理由は、「…あらゆる者が…金曜日には金曜労働を行うし、土曜日には土曜学習を行う…」というものだ。このことは、現地の人道的諸機関の事業に影響を及ぼした。今や地方官僚は、金曜日や土曜日にはモニタリングや実施チームを受け入れられないので、人道的諸機関は事実上、月曜日から木曜日までの間のフィールドワークに制限される。その結果、今や調整サブグループ会議が金曜日に行われるよう予定変更された。

        臨時緊急救援調整官の朝鮮民主主義人民共和国訪問

キャロライン・マクアスキー国連臨時緊急救援調整官(ERC)が1月20日から23日まで同国を訪問した。訪問中、彼女はピョンヤンとナンポの子どもホームや幼稚園、それに平安南道、ピョンヤン、ナンポの病院を訪れ、厳しい冬の期間の間に人々が直面する非常に困難な状況をざっと視察することができた。また、WFPとユニセフの支援で高エネルギービスケットが作られているピョンヤン・ビスケット工場への視察も行われた。外務次官および水害対策委員会との会合で、マクアスキー氏は、社会の諸分野での必要と現在の食糧援助の必要に特に強調点をおいた人道情勢について概要の説明を受けた。また、過去12ヶ月間に朝鮮半島で起こった重要な政治的出来事についての政府の考え方も知らされた。会合では、ERCは、立ち入りやモニタリング、職員の安全、通信、それに、特に現在、NGOが支援していない諸道(咸鏡北道および慈江道)でのNGO活動増大の必要に関する、人道的コミュニティの目下の懸念について政府関係部局に申し入れた。


食糧安全保障

SIDAを通じたスウェーデン政府の寄贈80万スウェーデン・クローネは、食糧農業機関(FAO)と国連開発計画(UNDP)による農業復興・環境保護(AREP)プログラムの下で実施される2001年農業プロジェクトの開始を可能にした。農業部門を支援するには追加の資金が緊急に必要とされている。同国は2000年よりも良好な収穫を期待しているが、これには合同要請に含まれていてAREPプログラムの一部とされているプロジェクトへの国際的な支援を必要とするだろう。

2000年9月にスイス開発・協力機関(SDC)によって運営される種々のプログラムが、外部査察団によって吟味された。SDCの農業プログラムに関する限り、2001年についての勧告は以下のように要約されうる。
  • 成功した農業プログラムへの拡張された支援(ジャガイモ、トウモロコシの種子生産、それに、ミル丘陵での持続可能農業プログラム)
  • 異なるプログラム間の協力と情報交換の増進
  • 人道的支援から、食糧生産と土地肥沃度の維持・増進に重点を置いた持続可能性に向けた技術協力への移行のための方向付け事業
  • SDC活動の地域的集中(両江道と黄海北道)
  • 意志決定におけるあらゆる重要な利害関係者(農業省、農業科学院、道地方経済委員会、共同農場農民)の参加増進
  • 訓練、能力形成、そして、国際的ノウハウへの接触のさらなる進展
  • 希少な割り当て資源を最大限に利用し、効果を増大させるためにあらゆるプログラムと活動のための経済的分析の促進
  • 助成策の枠組みの分析・立案における朝鮮民主主義人民共和への支援
SDCは、共同の協力プログラムを成功裏に継続し、事業上の関係を改善するために情報、データ、統計、それに派遣団に関連した政府プログラムの自由な利用を求めた。これには、事業の遂行と、関連場所への特別な旅行手配、そして、施設のモニタリングにおける柔軟性が含まれている。

2001年はSDC農業プロジェクトの整理年である。これは、包括的な戦略の練り上げと、農民によく受け入れられ、高い持続可能性を持ったプログラムの支援からの撤退を意味する。「特別カントリープログラム」が既存の「朝鮮民主主義人民共和国へのスイスの支援の概念枠組み」に取って代わるだろう。過去3年において、主要な農業プロジェクトは、(1)両江道のデホンダン農場でのジャガイモ種芋生産プロジェクトだが、その活動はまた、黄海南道のプジョン、チャンジンにおける種芋生産の支援および開発(予算、20万米ドル)、(2)黄海北道、平安南道、咸鏡南道、それに咸鏡北道の7つの種子生産農場をカバーする早稲トウモロコシ種子増殖プロジェクト(予算22万米ドル)、 (3)6ヶ所の協同農場で行っている黄海北道ミル丘陵の持続可能農業プロジェクト、種子生産農場1ヶ所、そして、黄海北道コクサン、シンジェ、スアン郡管轄の農業試験場1ヶ所(予算85万米ドル)を含むことになるだろう。

ミル丘陵持続可能農業プロジェクトの下での土地の肥沃度を維持するための、含んでいる食糧生産以外の作物多様化と有望な作付けパターンは、およそ2,500ヘクタールで支援されるだろう。平安北道におけるウサギ飼育改善と魚養殖復旧の事業にもさらに資金が割り当てられるだろう(資金は一部、カリタス香港を通じて送られるだろう)。

CESVIの農学者が、江原道と黄海北道での新たな農業プロジェクトを確認するために11月28日から12月19日まで同国を訪問した。

          新非政府機構が朝鮮民主主義人民共和国に駐在

新たに到着したフランスのNGO、トライアングルが12月にピョンヤンに事務所を開いた。トライアングルは2001年1月始めに期間1年のプロジェクトを開始したが、それは、(欧州委員会開発総局(DG VIII)から資金提供された「平安南道の協同農場における耕作復旧のためのパイロットプロジェクト」だ。そのプロジェクトは、3つの郡(ピョンウォン、ムンドク、デドン)で実行され、それぞれの郡で3つずつの農場が支援されるだろう。プロジェクト期間は18ヶ月、総予算は欧州委員会開発総局(DG DEV)と欧州援助協力局(Europaid)からの112万5,022ユーロである。プロジェクトは水害対策委員会、農業省、それに現地協同農場と共同で遂行されることになる。

目標:
  • 新しい耕作技術と農業投入物を導入することで食糧不足を減らすこと
  • 種苗場用の灌漑網補強とコンクリート製堆肥設備の建設によって農業復興を支援すること
  • 丘陵森林再生によって環境被害を少なくすること
  • 活発な労働的関与によって現地当局を刺激すること
産出:
  • 丘陵森林再生と環境保護
  • 窒素・燐酸・カリ(NPK)と尿素肥料の供給
  • 堆肥設備の建設
  • 稲の苗およびアカシアの苗のためのプラスチックシートとモータポンプの供給
  • 協同農場への燃料の供給
1月にプロジェクトのための次の船荷がナンポ港に到着した。
  • 透明プラスチックシート、セメント、コンクリートブロック、鉄棒、ポリエチレンパイプ
  • NPK肥料1,417トン
  • 農具1,000挺
  • モーターポンプ63台
資材のほとんどはプロジェクトに含まれる9ヶ所の協同農場に2月中に搬入されるよう配分された。


食糧援助

12月の食糧援助の到着では、スウェーデンから贈られた干しエンドウ258トン、スウェーデンとアメリカのWFP友の会から贈られた砂糖1,230トンが含まれた。「オーバーシーズ・マリリン号」はアメリカから贈られた小麦2万5,000トンを積んでナンポ港に着いた。ナンポ港で1万4,000トンを荷揚げし、残りの1万1,000トンはフンナム港(咸鏡南道)で荷揚げされた。同じくアメリカの小麦(3万5,000トン)を運んできた「オーバーシーズ・ビビアン号」は2月始めに完了予定で荷揚げ作業中である。

日本政府は、WFPを通じて朝鮮民主主義人民共和国に総計50万トンのコメを寄贈した。最初の1万トンの船荷が2月始めに朝鮮民主主義人民共和国に到着するだろう。2000年の不作のため、今年、端境期はいつもより長いと予想されるので、WFPは、WFP食糧援助を受け取る脆弱な集団のカバーを広く確保するよう水害対策委員会と密接に連携して活動している。比較的しっかりした穀物配送が今後の計画においてWFPをかなり助けてはいる。とはいえ、援助側が船積みの時期を早めることができなければ、脆弱な集団に配るのに必要な食糧の量が月別の予想搬入量を超えそうなので、4月から7月まで穀物入手量の不足が見込まれる。他の品目、特に豆類や砂糖の供給配送では援助側の支援が緊急に求められており、それらの供給は3月までに底を突くだろう。(図、参照)復興活動へのWFPの支援の一部として、ケソン市、ナンポ市、黄海北道から提案された「労働のための食糧」プロジェクトの査定のため、準備が進められている。その準備は(与えられる場合の)承認が間に合うように2月始めに開始された。

(図:朝鮮民主主義人民共和国への2000年の食糧援助船積み荷)

現地生産への支援を増やし、幼い子どものための食料を供給する努力において、WFPとユニセフは、ベビーホームと小児科病院のひどい栄養失調の子どもへの処置に用いられるコメ・ミルク混合品の現地生産のためのパイロットプロジェクトに着手した。

凍りつくような天候のためのひどい道路状況にもかかわらず、WFP緊急事態職員は、新年の休暇の後、1月の第2週中には地方事務所に戻った。一年のこの時期、チョンジンへの旅行はしばしば一面氷で覆われたひどい道路状況のため、4日くらいかかりうる。緊急事態職員は、地方事務所の暖房されていない場所では気温はしばしば氷点下だと報告する。電気と水と燃料が僅かしか供給されないことが、国際食糧援助配分のモニタリングを続ける上で直面する諸問題に付け加わる。

12月7日に開かれたWFPとユニセフの第3回合同回顧会議でワーキンググループによって行われた事業について、それまでに達成された進歩を吟味した。ワーキンググループのテーマは、(1)現地生産の栄養強化食料、(2)「労働のための食糧」プログラム、(3)唱道と情報・教育・伝達(IEC)資料、(4)モニタリングと評価、である。

(図:WFPの2001年食糧援助配送)

保健と栄養

ユニセフと国際赤十字連盟は、昨年同時期に比べて住民の栄養状態は一般に改善したと保健機関から知らされた。それにも関わらず、1歳から5歳の子どもと妊婦および授乳母の間では栄養失調の罹患が見られ続けている。2000年に栄養調査を行った政府によって具体的なデータが保健機関に与えられていた。人道的諸機関は、政府に合同の追跡栄養調査を行うよう求め続けている。最後の調査は、政府、欧州委員会、ユニセフ、およびWFPが参加して1998年末に行われた。

12月、1月に受け取った保健分野、栄養分野の供給物

栄養分野
懸濁液ポンプ
混合ビタミン
ヨウ素化食塩包装ポリエチレン
5
33トン
9トン
保健分野
ワクチン
自転車
注射器
ワクチン輸送器・冷凍パック
一般病院備品
小型バス・ランドクルーザー
BCG・はしか・ツベルクリン検査
293
28トン
7トン
8トン
2


寒冷な天候が大人にも子どもにも呼吸器感染症の増加に導いている。冬がやわらいで夏が近づくと、悪い水質と、それに、もしその必要が生じるなら、公共配給制度を通じたしばしば消化のしにくい「代替」食料の供給のせいで、胃腸の問題の発生が増加させられる。

貧弱な貯蔵施設と関連して低い気温のため、場所によっては医薬品が凍結することになった。朝鮮民主主義人民共和国赤十字社は、凍結した医薬品はアドバイスを受ける前には用いないよう地方の医療施設に通知した。国際赤十字連盟は、貯蔵品が気温の変動にそれほど影響されないようなピョンヤンのある貯蔵所と連携することができた。

朝鮮赤十字は、急性呼吸器感染症に関するワークショップを準備中だ。これは国際赤十字と参加者各層によって支えられ、3月に開始されるだろう。国際赤十字はまた、地域応急手当てプログラムのための訓練者訓練プログラムの準備を整えているところだ。

ユニセフと国際赤十字は、12月12日に郡レベル会議を行った。国際赤十字とユニセフからのプログラム・スタッフが、以下の事柄に関する合同ワーキンググループの設置により、さらに協力する地域を確定した。
  1. 貯蔵所管理
  2. 現地医薬品生産
  3. 災害準備
  4. 能力形成と、訓練および情報・教育・伝達(IEC)パッケージの開発
  5. 妊婦と授乳母への微量栄養素補充
  6. 乳児向けに利用されやすい病院の提案
  7. データベース開発
江原道の30ヶ所の病院への基本医薬品と医療備品のカリタスの寄贈品は、1月中に6つのコンテナでピョンヤン駅に到着した。これは、基本医薬品プロジェクトの一部として分配はWHOに委託されている。食糧援助リエゾン・ユニット(FALU)が病院レベルのモニタリングを行うだろう。

                  立ち入り

2000年11月半ばに政府はさらに4つの郡を国際援助に開放した。これらは、黄海南道のペチョン、ヨナン、クァイル各郡、それに、咸鏡南道のホイチャン郡である。これらの道で活動するWFPとNGOは今やそれらの郡を訪問し、食糧援助を提供して、そして、政府と人道的諸機関との間でさらなる介入戦略が議論されているところだ。


水質と衛生

新たな水質・衛生プログラムのサイクルが始まって、ノルウェー難民協議会(NRC)派遣のスタッフ1名が水質・衛生プロジェクト職員として1月にユニセフに合流した。彼女の到着で、朝鮮民主主義人民共和国におけるユニセフ・チームを基盤としたNRC派遣スタッフ数は3名に増えた。他の2名のスタッフメンバーは、栄養と、供給・調達の領域で働いている。NRCは1998年以来、ユニセフ活動の強力な支援団体だった。同じく、国際赤十字連盟の新しい水質・衛生派遣団が1月に到着した。水質・衛生プログラムは、2001年合同要請において援助側の焦点にとって高い優先順位を持つものとして強く強調されている。

2001年中に国際赤十字は、選ばれた医療施設の水質・衛生システムを最新化することに焦点を合わせ続け、そしてまた、それら施設がある地域への何らかの支援を提供しようとするだろう。ユニセフは256ヶ所の施設に焦点を合わせ、給水タンク、塩素処理剤、給水器を提供するだろう。2台目のドリル機が調達されるので、ボーリング穴あけプログラムは増進するだろう。水質・衛生の分野では、マクロレベルの介入が必要とされている。この分野では、人道的諸機関はただ諸施設への支援を目標にできるだけだ。

越冬対策

CESVIは現在、ウォンサン市と江原道の選ばれた4つの郡(コサン、チョンネ、ファンギョ、ポプドン)で欧州委員会人道援助局(ECHO)からの資金によるプロジェクトを遂行しており、600ヶ所の子ども施設(各郡内のすべての託児所、幼稚園、および、ウォンサン孤児院とウォンサン・ベビーホーム)、それに7ヶ所の医療施設(5ヶ所の郡病院、および、ウォンサン市立病院、市立小児科病院)を目標にしている。0歳から7歳までの総計2万5,235人の子どもと、およそ1,700人の入院患者が現在のプロジェクトから直接恩恵を受けている。医療・衛生備品、塩素処理剤、窓ガラスを除いて、プロジェクト援助品のほとんどは1月中に同国に到着した。現在までのところ、次の品目が搬入された。
  • 食糧援助:コメ160トン、ダイズ、砂糖、ダイズ油、計10トン、穀物ミルク混合品15トンで、これらのすべてが目標施設の受益者に配分されるだろう。
  • 越冬援助:敷き布団、毛布、計1万2,000点、肌着1万6,300セットが託児所に配分される。冬物上着、ズボン、靴、計9000点が幼稚園に配分される。
  • 水質・衛生:給水槽1,000個、バケツ1,000個、モップ500キログラム、台所セット1,000セットが目標施設に配分される。
  • その他:幼稚園用のスクールキット5,500点と病院用ベッドシーツ3,750枚
12月半ばにCESVIは新たなECHO資金によるプロジェクト、「江原道の託児所の子どものための冬物衣料」プロジェクトの実行を開始した。このプロジェクトは、上で述べた活動への補完的介入であり、目標の郡の1歳から5歳のすべての託児所の子どもに冬物衣料セット(詰め物入りの上着とズボン)および靴、1万4,000組を配分するものだ。予想された値段より低かったので、CESVIは1万4,000から2万6,300にセット数を増やすことができた。余分の1万2,300セットの配分プランを水害対策委員会と相談しているところだ。これらのプロジェクトは、2001年3月中に完了するように決められている。

食糧援助リエゾン・ユニット(FALU)は、アクション・バイ・チャーチーズ・トゥゲザー(ACT)によって江原道のホームレス・ファミリーに寄贈された毛布7,450枚が、配分のため現在、同道へ輸送中だと報告する。ACTはまた、冬物衣料と靴5,000セットを両江道の2歳から17歳の子どもに配分するために提供した。さらに冬物衣料と靴、3,000セットが国内で製造中であり、その後、被災住民に提供されるだろう。

国際赤十字は、1月半ばに、咸鏡南道(ハムフン市、ホンウォン、プクチョン、クミャ各郡)で台風(2000年9月)で被災した住民に冬物上着と靴、1万2,000点が配分されたと報告する。同様に1月中に、ノルウェーおよびデンマーク政府の支援でOCHAが提供した毛布1万9,050枚が咸鏡北道の洪水被災住民に配分された。国際赤十字はまた、台風被害がインフラに影響を及ぼした東海岸の各居住地で水質・衛生状態の査定に着手する意向だ。


デービッド・モートン
駐在員/人道調整官
ピョンヤン

オリバー・レイシー=ホール
人道問題職員
OCHA ピョンヤン

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