ニューヨーク・タイムズ
2001年3月29日

With U.S. Pulling Back, North Korea Opens Up to Other Nations

アメリカの後退で朝鮮は他の諸国に門戸を開く

http://www.nytimes.com/2001/03/29/world/29KORE.html

HOWARD W. FRENCH
ハワード・W・フレンチ

東京、3月28日

ブッシュ政権が朝鮮に対して減速アプローチのシグナルを出したことで、その国はここ最近の数週間、外交面でフル回転ギアに入れて、幅広い諸国との関係樹立に進んでいる。

電力不足にもがいている首都の平壌には、開放で、イギリス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドを含む諸国からの官僚たちの見慣れない行列を生み出させた。西側外交官たちは、関係樹立は外部の者が世界で最も神秘的で孤立した政府のひとつとの重要な仕事に着手するのを助けると述べる。

開放の最も目に見える所産は、欧州連合がまもなく朝鮮と韓国の間の和解を促進する高位級の努力を開始するという、先週の欧州連合の驚くべき声明だ。その動きは、ちょうどアメリカが朝鮮への関与の努力を休止するというシグナルを出した時に見られた。

外交使節が商業利害の道を開くという昔ながらのパターンに従って、ドイツのジーメンスAGやスイスのアセア・ブラウン・ボヴェリのようなヨーロッパ主要企業が、特に荒廃している電力産業に焦点を合わせて朝鮮におけるビジネス機会の検討を始めたと伝えられている。

顕著な外交上の変化が今月はじめにあり、その際、ドイツは自国外交官が朝鮮で自由に旅行できることを求めた協定を取り結んだ。

その協定は、平壌との対話ですでに他のヨーロッパ諸国によっても取り上げられているものだが、同時に、ドイツ人援助職員の自由な旅行とドイツ人ジャーナリストの自由な立ち入りを認めそうだ。

ドイツと朝鮮の協定は、初めて中国経由の陸路による同国への入国を求めている。それはまた、共にこれまでアメリカの優先事項だった人権問題と武器拡散問題についての対話を規定している。

「我々は、対朝鮮関係がオストポリティーク(東方政策)のようになるのか、そして、長期に及ぶのかそうでないのか、分からない」と、韓国ソウル駐在のドイツ外交官オリバー・シラム氏は、長年にわたった西ドイツによる共産主義東ドイツへの関与政策に触れながら語った。「とにかく、少なくとも書類上では、我々は大躍進を果たしたように見える。」

その開放についての反応を尋ねられたアメリカ人官僚らは、賞賛を分け合うべきだと言わんとした。「我々のおかげだ」と、ソウル駐在のある西側外交官は主張し、クリントン政権がアメリカの同盟国に朝鮮との関係を樹立するよう促したのだと述べた。

しかし、ヨーロッパの官僚らはまた、平壌への外交官の殺到が、朝鮮の指導層への信頼の欠如と彼らとのいかなる協定についても検証が困難なことを強調したブッシュ政権にとって、微妙な問題を引き起こしたと述べた。

最も直接には、海外の外交官の殺到は、非民主的な諸国をいかに扱うのが最良なのか、つまり、隔離か関与かということについての聞き慣れた論争を引き起こしているように見える。こうした緊張に気づいて、多くのヨーロッパの外交官らは、ワシントンとの違いを軽く扱おうと努めた。同時にまったく対照的な政策を追求しながらも。

「我々は2つの朝鮮の間のより密接な関与のプロセスを支持するということをきわめてはっきり示したいし、そして、我々はアメリカと日本の我々の仲間にもそうする方法を探求するよう話してきた」と、ソウル駐在のイギリス外交官アントニー・ストークス氏は述べた。「我々は、このプロセスを支持するために朝鮮民主主義人民共和国との我々の二国間関係を利用したい。そのプロセスは、我々にとって重要な問題における我々の懸念を提起することを可能にするもので、それは、アメリカや日本にとっての重要な問題にも非常に似ているものだ。しかし、我々は、関係の樹立によって、そう考えるのであり、我々はより効率的にそうする立場にある。」