中央日報日本語版
Apr.01.2001

【時論】南と北が歩んで行くべき道

http://japanese.joins.com/Article.asp?inputdate=20010401&inputtime=204726&contcode=240

3月25日付のセントルイスポスト紙は、ストックホルム発ワシントンポスト紙の記事を転載した。国際問題に関心の低い地方新聞が、韓半島和平のために欧州の指導者らが乗り出したというニュースを、韓国の新聞より大きく報じたのである。

欧州連合(EU)15カ国の指導者が東アジア問題を米国に任せてきたこれまでの慣行を破り、果敢に韓半島における和平定着を支援することにしたという。米国を怒らせたとしても、気にかけないという立場も明確にした。

■韓半島和平を支持するEU■

第2次世界大戦の結果生じた闘争と葛藤がほぼ解決・解消されたにもかかわらず、いまだに未解決の場として残っている火薬庫が韓半島だ。ここに平和をもたらせようとする金大中(キム・デジュン)大統領のイニシアチブを米国が奪おうとしていると、EUの指導者らは疑っている。

米国の韓半島政策に対し欧州が、ロシアとともに正面から批判に出たのは前例がない。米国が、ロシアと中国を狙ったミサイル防御体制を構築するために、相手にしやすい朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)の脅威を針小棒大するのは理解できる。

だが米国が韓半島の平和定着を担保にしながら、この政策を推進するとすれば、韓民族の誰がこの戦略を支持することができるだろうか。ロシアのプーチン大統領が訪韓した時、金大統領が米本土ミサイル防衛(NMD)体制に反対の立場を表明したのは、極めて当然のことだ。

ブッシュ米大統領との会談で、金大統領が意を翻したことで格好がつかなくなったが、金大統領のメッセージを逃すほど世の中は愚かではない。 韓国が米国に弱くならざるを得ないことは周知の事実だ。

ワシントン会談で右往左往したのは米国であって韓国ではない。韓国は弱者の苦痛を味わっただけである。韓国と朝鮮が手を結べば、再び味わわなくてもよい苦痛である。

「国民の政府」が成し遂げた大事業の一つは、日本、米国、中国、ロシアの4大国とすべて良い関係を樹立したことだ。19世紀以来韓半島は、アジア大陸と太平洋において覇権を争う強大国の角逐の場であり、決戦の場であった。

今後世の中が変わり、南北の韓民族が平和を成し遂げれば、韓半島は東と西、海洋勢力と大陸勢力が共存共栄する東アジアの中心になるうる。

ブッシュ大統領が金大統領の平和イニシアチブを支持すると外交辞令を並べたのは、時代の大きな流れを共和党の冷戦主義者らさえも拒むことができないからだ。

米国が孤立を自ら招いて、困り果てる不利な手を打つこともあり得る。ラムズフェルド案がどうなろうが、米国がロシアと中国に敵対する新冷戦時代に戻る可能性は非常に少ない。

米国が世界戦略を推進するように、韓民族には生存と繁栄、域内の平和のための戦略がなければならない。完壁な韓米協力体制が望ましいからと言って、常にそれが可能なわけではないので、両国の政策が不協和音を出したことが何か大きな危機でも訪れたかのように縮こまる必要はない。

弱小国が一国の力だけで解決できない障害は避けていけばいいのであって、南北が一括妥結できないことは部分的な合意を段階的に導き出せばいいのではないか。

政策順位の問題や緩急の調節などに様々な異見があるのは常のことだ。 専門性が必要な技術的な問題は職業官僚らに任せるしかないが、我々民衆も考えをまとめ、襟を正してこそ明るい明日を準備することができる。

■生存・繁栄の共同戦略が必要■

朝鮮戦争以来、適当なタイミングに後続措置が行われなかったことが残念である。朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長がより果敢に譲歩して米国と和解を推進していたなら、クリントン大統領の平壌(ピョンヤン)訪問は実現していたのではないだろうか。

専門家らは、米国の対外政策は大統領個人によって左右されるものではなく、国務省の職業官僚らによって一貫した基調を維持しながら進行されるという。だが、私はこれを信じない。私は現在としての歴史を常に不安定なものと見て、偶然性の余白を大きく見る。マキアヴェリが命運(fortuna)を重視した理由がある。

南北問題に対して、国民の団結した支持がないことが残念でならない。 大衆が日常生活で感じることが、専門家や指導者個人の判断より正しいことが多い。

しかし、これまでの長い惰性を打ち破ろうとする時、果敢な現状打破の例外的な分かれ道で国民は混乱を感じる。あらゆる民主国家の憲法が、危機的状況において指導者に非常時の大権を行使できるようにしたことはこのためである。どんな場合にも南と北、海外の同胞は大道を歩まなければならない。