国連が朝鮮食糧援助のために最後まで力を尽くすアピール

UN makes last ditch appeal for food aid to Korea

http://asia.news.yahoo.com/020410/afp/020410075620asiapacificnews.html

北京、2002年4月10日、フランス通信(AFP)


国連食糧機関は、飢饉に見まわれている朝鮮への食糧援助のための延べ11時間目になるアピールを行い、もしただちに寄贈を受け取らないなら、3ヶ月ばかりの間に子ども、女性、老人たちが飢えることになるだろうと警告した。

朝鮮の人々は、大規模な食糧危機について「見くびっている(looking down the barrel)」と国際連合世界食糧計画(WFP)は水曜日に警告し、国際社会は、不気味に迫っている危機を知らないと言い訳することはできないだろうと付け加えた。

「さらなる貢献がなければ、私たちは7月か8月に食糧が枯渇する」と、WFPアジア局長のジョン・M・パウエル氏は述べた。

「援助側からの支援約束が現物食糧となって朝鮮の子どもの腹に入るまでにおよそ2ヶ月から4ヶ月かかる」と彼は言った。

「このことは、WFPの食糧が向けられている人々は、圧倒的に女性や子どもたちだということを意味しており、食糧危機について見くびっているということだ。私たちは、『起こりつつあることをあなた方はわからなかったのか?』とか『なぜあなた方は何も言わなかったのか?』と、誰かに言われたくないのだ。」

パウエル氏は北京の記者会見で、7年にわたる国連の援助計画にも関わらず、食糧援助に大いに依存したままだと述べた。

外部に閉ざされたスターリン主義のその国は、洪水のような自然災害と重なって国家計画経済の崩壊で引き起こされた1995年勃発の大規模な飢饉以来、食糧援助に依存してきた。

700万人、つまり朝鮮の人口のおよそ3分の1以上が食糧援助を受け取り、その国の半分以上の人々が栄養不良だと国連は見積もっている。

しかしながら、今年、援助諸国は、WFPが求めた食糧援助61万1千トンの約半分しか援助約束しなかったと、パウエル氏は言った。

「誰がもらい損なうのか? それは老人たちか? 妊婦たちか? 2歳以下の子どもたちか?」と彼は尋ねた。

現状では、援助を受け取っている人々、つまり最も弱い人々は、じきに、政府が困窮している人々に配給している1人1日300グラムの穀物だけで食べて行かなくてはならなくなるだろう。

「300グラムというのは、もしあなた方が世界中のどこかで難民だったとしたら、あなた方が受け取るはずの物より少ない」とパウエル氏は語り、それは、毎月の「買い物袋代にもならない」額だと言った。

こうした最低限の配給さえ、国内在庫が減るにつれ、さらに1日当たり250グラム、そして200グラムにと落ち込みそうだと彼は話し、昨年、政府配給は125グラムまで落ち込んだと言った。

WFPは、今年、そんなに早く朝鮮への食糧寄贈が不足するとは決して予測しなかったとパウエル氏は述べ、こうしたことの原因を正確に指摘するのは難しいと言った。

しかし、今年、これまでのところ日本から寄贈がないこと、援助側の援助疲れ、それに、もっと経済改革を起こすべきピョンヤンが怠けていることについての諸国の憤激を挙げた。

援助側は、過去7年間、「だんだん寛大に」なっていったとパウエル氏は述べた。「しかし、援助側が、経済改革やその他の領域での事柄でもう少し動きが見たいというのは、道理に合わないことはないだろう。」

けれども、彼は、食糧援助が、朝鮮のがっしりした、十分に食べていると言われる軍部に流用されているという見方については、その疑いを晴らそうとした。

「軍部は、その供給物を収穫時に前もって受け取り、しかも、しばしば小麦やトウモロコシの形で入ってくる援助食糧ではなく、彼らが欲しい品物、つまり朝鮮米を受け取るので食糧援助を流用する必要などない」と、パウエル氏は語った。

ここ数週間、ピョンヤンは幾分その殻から抜け出ようとしているかのような兆候があった。

先月末、朝鮮の公式メディアは、諸外国ともっと協力してその経済を見直す計画が国民的な議会に提出されたと報じた。

そして、土曜日、朝鮮と韓国が相互の和平努力を再開すると表明し、また同時に、ピョンヤンへの韓国特使は北がアメリカとの対話も再開するだろうと述べた。


-----

援助機関が朝鮮の食糧危機を警告

Aid body warns of food crisis in North Korea

http://www.ireland.com/newspaper/world/2002/0411/3128598587FR11KOREA.html

2002年4月11日、朝鮮
アイリッシュ・タイムズ、ミリアム・ドノホウ(アジア通信員)


世界食糧計画(WFP)は、数週間中に国際社会からの新たな援助約束が来なければ、朝鮮で食糧危機が起こると警告した。

その警告は、WFPのアジア地域局長ジョン・パウエル氏によるものだが、彼は、食糧援助の途絶が同国の最も弱い人々、つまり妊産婦や子どもや老人たちの間の飢えを緩和し、栄養失調を減らそうとするWFPの努力をひどく中断させるだろうと、昨日、話した。

朝鮮での2週間の調査旅行の後、北京で会見してパウエル氏は、人々を7月まで食べさせる食糧在庫しかないと述べた。WFPが追加の寄贈を約束されなければ、今年の半ばからの大きな危機を彼は予測した。

彼は、食糧援助を受けている人々は現在、1日にトウモロコシかコメを300グラムずつ受け取っているが、欠乏のため、ここ2ヶ月中に1日200グラムに落ち込みそうだと語った。「援助約束が明日、食糧になるわけではない。約束されたとしても、それが飢えた子どもの腹に入る食糧になるまで2ヶ月から4ヶ月はかかる。」

WFPの緊急プログラムはそのニーズを満たすための穀物36万8千トンやその他品目を必要としていると彼は述べた。

朝鮮視察中、パウエル氏はあちこちの学校や病院や孤児院を訪問した。彼は、昨年は子どもたちの状態が改善している兆候があったと語った。彼が訪問したある学校では、WFPの栄養ビスケット配給のおかげで出席率が75パーセントから 95パーセントへ跳ね上がったと言われた。教師らの出勤もまた同じ理由で増えた。

深刻な栄養失調は、幼児や年少の子どもたちの間で高率であり、そういう子たちはまた、不十分な栄養で長期にわたっていちばん被害をこうむりやすい。

WFPの2月の朝鮮モニターによれば、例年厳しい冬季に温暖な気候条件だったことが、冬作物、春作物の収穫の懸念材料になり続けている。

パウエル氏は、あらゆる利用可能な土地が作物か食糧の耕作に用いられていると言った。「私は、農民が傾斜した土地に作物を植えているのを見た。それはまったく耕作に適さないような土地だ。」

都市部ではアパートに住んでいる人々が、アパートの入り口間近まで作物を植えていると彼は話した。

-----
(訳文:李修二 s-lee@na.rim.or.jp)