朝鮮民主主義人民共和国:母親が栄養不良で新生児の体重は2.5キロ以下
DPR Korea: Newborn babies weigh under 2.5kg due to mothers' malnutrition

http://nk.chosun.com/english/news/news.html?ACT=detail&cat=-1&res_id=6177
http://www.reliefweb.int/w/rwb.nsf/6686f45896f15dbc852567ae00530132/
147bcea6782fcf7849256bca0027fbdb?OpenDocument

2002年5月15日

世界食糧計画(WFP)平壌代表のデビッド・モートン氏は、朝鮮の食糧難問題についての最近の状況を知らせる電子メールを当社に送ってきた。(編集者)

最近まで、朝鮮は1日当たり食料300グラムずつしか配給していない。国際標準で推奨される最低限の量は日に500グラムなのだが。しかし、今月から、さらに日に250グラムまで減らされた。昨年に比べると、今年の食糧事情は予期しなかった収穫増で改善されたのだが、それでもなお、最低必要量の500万トンに147万トン不足している。

最も深刻な食糧問題を抱えている地域は、咸鏡北道、咸鏡南道、特にハムフン市やチョンジン市のような大都市をふくむ北東部だ。たいていの地方に住む人々は自給用の小さな畑か家庭菜園を持っているが、大都市の人々にとっては状況は同じではない。それで、都市居住者は、協同農場で働くか、あるいは、自給用の畑を持っている田舎の親戚からもらうかして、追加の食料を手に入れなければならない。助けが得られる親戚すらいないような人々は、何か食べ物を買うために市場で売る薪を集めるくらいしか方法がない。それだから、都市居住者にとっては市場がきわめて重要なのだ。

WFPは、今年、朝鮮へ食糧援助61万1千トンを送る計画だ。この食糧は、託児所、幼稚園、小中学生・高校生、それに孤児たち、600万人の子どもたちに送られることになる。妊婦や産褥期の女性もまた支援されなければならない。なぜなら、多くの新生児が、母親の栄養不良のせいで体重が2.5キログラム以下なのだ。こういうかなりの低体重は、子どもの命を危うくしかねない。

今年の食糧援助は、当初の計画量にまだ30万トン足らない。なぜなら、WFPは今年、国連加盟諸国から十分な支援を受け取ってないからだ。援助食糧が底を尽きかけており、7月には枯渇しそうだ。だから、私たちは今月から高齢者と高校生向けの食糧援助を停止することにした。小学校の小さな子どもたちへの食糧援助を維持するためだ。私たちは、援助を止めた人々に申しわけない。しかし、他に方法がない。

WFPは、子どもたち、妊婦、高齢者にだけ食糧援助を送っており、通常の大人たちには何も援助してない。だから、明らかに、朝鮮の大人たちは、いかなる援助品も見たことがないと言うのだ。

食糧難問題は、工業の情勢が改善するまで続くと思われる。電力不足と原料欠乏のせいで肥料生産ができないので、それに、電力と燃料の不足のために灌漑ポンプが作動できないので、それで食糧生産が増加させられないのだ。だから、最終的な解決ではありえないけれども、人道的支援が非常に重要なのだ。

1995年以来、WFPが朝鮮で行ってきた食糧援助プログラムは、WFPのプログラムの中で最大の活動だ。平壌にある本部事務所、それに咸鏡北道、咸鏡南道、両江道、平安北道、江原道の5つの道にある支部事務所に56名のWFP職員がいる。彼らは毎月、163の郡にある託児所、幼稚園、孤児院を400ヶ所、訪問する。その163郡が全国206郡のうち立ち入り可能な郡だ。こうした活動を通じて、私たちは、誰が飢えているのか、なぜ彼らは飢えているのか、最も飢えているのはどの地域かについて多くの事を知った。

しかし、朝鮮の当局はなお、私たちが無作為に視察するのを禁じているし、また、朝鮮語を話せる者を雇うのも禁じている。それで、他の国々とは違い、食料が適切に配布されているかどうかモニターする私たちの活動は、さほど満足の行くものではない。

けれども、観察だけで言えば、私たちは明らかに、1997年以来、朝鮮の子どもたちの健康状態が劇的に改善されてきたのを見ることができる。WFPとユニセフは合同して、朝鮮の子どもたちの栄養状態の第2回調査を行い、1998年に行われた第1回調査の結果と比較する計画を立てている。

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(訳文:李修二 s-lee@na.rim.or.jp)