特別報告:
作物収穫と食糧供給に関する朝鮮民主主義人民共和国へのFAO・WFP調査団

Special report: FAO/WFP crop and food supply assessment mission to DPR Korea

http://www.reliefweb.int/library/documents/2002/fao-dprk-28oct.htm

2002年10月28日

調査の要点

  • 朝鮮民主主義人民共和国は、昨年来の農業生産回復を持続させた。今年の食糧生産は、前年比でかなり高かった昨年を上回って若干の向上を示している。
  • この持続した回復の背景にある要因には、良好な降雨、国際援助を通じた肥料と農薬の供給、時宜にかなった種子の供給、政府による農業部門への優先的な資源動員がある。
  • 穀物相当量に換算したジャガイモを含めて、2002年から03年にかけての作付けシーズン中の穀物生産量は384万トンと予想され、これは、1995−96年のピーク以来最高の収穫であり、昨年生産の最終見積量に比べて4.9パーセント多い。
  • 2001年と2002年の回復にもかかわらず、国内生産は食糧最低必要量をなおかなり下回っており、同国は、商業輸入する能力が大いに制約されたままなので、なおも相当な外国食糧援助に依存しなければならないだろう。
  • 2002−03年(11月〜10月)における穀物不足は、108万4千トンと見積もられる。商業輸入10万トン、譲許的輸入30万トン、それに食糧援助12万6千トンと見込まれるので、さらになお、追加的な食糧援助と譲許的輸入によってカバーされる必要がある55万8千トンの未準備不足分がある。
  • 朝鮮民主主義人民共和国の食糧不足は、1995−96年以来、あいかわらず毎年100万トン以上である。この慢性的な食糧不足に対処するため、緊急に必要とされる食糧援助の提供に加えて、同国政府と国際社会が、持続可能な食糧生産と総合的な食糧安全保障を進めるのに必要な経済的、金融的、その他の支援を動員する実行可能な枠組みを設定すべく、政策的対話に入るべきことが推奨される。
  • 脆弱性の分析に基づき、調査団は、来るべき年に640万人の弱者のための51万2千トンの食糧援助(約42万9千トンは穀物)を動員するよう勧告する。
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※今年の調査報告では、最後から2点目、朝鮮への経済支援枠組み設置への勧告が盛り込まれている点が注目されます。(ハンクネット事務局)