朝鮮食糧難支援食糧が枯渇−WFPが緊急支援を呼びかけ

http://www.reliefweb.int/rw/RWB.NSF/db900SID/EVOD-6CSEFR?OpenDocument&rc=3&cc=prk

【ソウル】 朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)における緊急支援活動への寄付 が激減しているため、同国の支援対象者の中でも中核を成す380万人の人々に 対して世界食糧計画(WFP)が行っている最低限の食糧配給を、今後2ヶ月間ほぼ 全面的に止めざるを得なくなる。国連機関であるWFPは本日このように警告を 発した。

トニー=バンベリーWFPアジア地域担当理事は「今回寄付が減少したため、我々 の支援活動を大幅に縮小せざるを得なくなりました。このため、朝鮮の最弱 者層である子どもや女性、高齢者が迎えている重大な危機はさらに悪化するこ とになるでしょう」と語っている。

「8月までは、病院や孤児院に入院しているたった1万2千人の子ども達だけが、 WFPの支援食糧を受け取ることになります。事態がここまで悪化したことはあ りませんでした。食糧難を軽減し、栄養失調を克服しようと我々がこれまで努 力してきた事を無駄にしない為には、いますぐに寄付の申し出が必要なのです」

WFPは朝鮮における最大の人道支援機関であり、今年は650万人の人々に食糧 を供給するため、2億2百万USドルに相当する50万4千トンの物資の寄付を国際 社会に要請した。これまでに23万トンが確保されたが、この分は既にほぼ全て 消費された。

近年農作物の収穫高は幾分上向いているものの、慢性的な食糧難はなお続いて いる。国連の予測では、今期(2004年11月〜2005年10月)は最低限必要な食糧の 20%に相当する90万トンが不足すると見られている。

また一方で経済改革の結果、基礎食料品の市場価格が急騰し、貧困層の購買力 が低下している。

今回の前例の無い事態は端境期の開始と時を同じくしている。農閑期とは8月 に米と玉蜀黍の収穫が始まる前の4、5ヶ月間であり、前年収穫して備蓄して おいたものがこの時期に急激に底をつくことになる。

また、都市部の住民2千350万人の70%に政府が食糧を配給しているが、先日こ の配給が削減され、今回それに続いてさらに配給が減ることになる。今年1月 には、公共配給制度による穀物の配給が平均一日一人当り300gから250gに削減 されているのである。この量は国際推奨最低カロリー消費量の40%にあたる。 当局者は更に200gまで削減せざるを得なくなる日も遠くない、と話している。

食糧の供給源を他に探すことの負担も増している。過去12ヶ月間で米の市場価 格は三倍近く高騰しており、玉蜀黍は四倍に上がっている。都市労働者の平均 月給は市場相場で1ユーロであり、穀物では一番安い玉蜀黍でも4kgも買うこと ができない。

昨年10月にUNICEFとWFPが行った調査によると、幼児の栄養失調罹患率は2002 年に42%だったものが37%にまで下がった。継続して食糧支援をしない限り、こ うした成果も失われることになるとして、バンベリー理事は注意を呼びかけた。

「韓国からの寛大な二国間援助のおかげで、北の大規模な食糧不足を軽減でき ています」バンベリー理事は、待ち望まれていた肥料の寄付と、2001年以来続 けられている120万トンの米の政府間無償貸与を先週韓国政府が再開したこと を、高く評価した。

「韓国政府は朝鮮におけるWFPの活動にも非常に協力的であり、過去4年に渡っ て毎年10万トンの玉蜀黍を提供して頂いています。私達は支援の対象者を非常 に慎重に選び、最も必要としている人々、すなわち餓えに餓えている人々に支 援が届くようにしています。」

「今回の危機に直面して、私達は再度韓国政府に対し支援を要請するものであ ります」

WFPが有する、食糧支援を観察し、需要を計測する機能は朝鮮政府が昨年後 半に我々の活動に更に制限を課したため、悪影響を被っている。この事を認め た上でバンベリー理事は新たなモニタリング制度が政府により承認され、実施 されているところだと述べた。

「政府配給食糧の削減、市場価格の高騰、そしてWFP支援の削減、これら全て が端境期に起こりました。これらが一致して朝鮮の数百万の最貧困層をあま りに困難な状況に陥れたのです」

WFPは世界で最も大きな人道機関である。我々は5千600万人の子どもを含む、 少なくとも80ヶ国の最貧国の平均9千万人の貧困層に毎年食糧を提供している。 WFP、つまり我々は世界の人々に食べさせている("We Feed People")のだ。

WFPのGlobal School Feeding Campaignでは一日たった19USセントで、貧しい 国の子ども達に学校で栄養のある食事を提供することを援助できる。これは、 輝かしい未来のための希望を贈ることになる。