水害に見舞われる朝鮮の穀倉地帯

世界食糧計画 2007年8月16日

http://www.reliefweb.int/rw/rwb.nsf/db900sid/EVOD-766HZW?OpenDocument

マイケル=ダンフォードWFP朝鮮担当代行は朝鮮南部地方の水害被災地に おける視察を完了した。

BBCニュースウェブ版へのインタビューで、代行は、食糧援助に依存している 同国に洪水がもたらした影響について以下のように語った。

我々はソゴンへと向かい、2時間ほどかかって到着しました。道を進むにつれ て我々が目撃したのは甚大な被害の現場であり、耕作地が広範囲で浸水してい る様子はこの先の食糧確保への不安をかきたてるものでした。

政府関係者から、カンウォン道が最悪の被災地の一つだと説明を受けました。

我々が受けた印象では、国土の西半分から東側にかけての全域が甚大な被害に あっているようです。

同国の南半分は主要穀倉地帯です。北に行くにつれ山が多くなり、耕作が難し くなります。

浸水した地域は同国の「米所」であり、だからこそ余計に被害の影響を憂慮せ ざるを得ません。

毎年100万トンの穀物−米と玉蜀黍−の不足を我々は見込んでいます。だから北 朝鮮は主に中国と韓国からの二国間援助や世界食糧計画を通した国際援助に依 存してきたのです。

倒壊した家屋

昨年この国に入ってきた食糧は、不足分を全てまかなうまではいかず、我々は 食糧確保の成行きや最弱者層への潜在的な影響について心配していたのです。

そういった人々が今年水害を受けたため、既に不安定な食糧事情は更に一層悪 化せざるを得ないでしょう。我々の印象では相当に深刻な被害のようです。

人々は出来る限りの事をやっています。家を失った人々は職場やある種の地域 の避難所、推測するに学校や保育所でしょうが、そういったところで過ごして いると政府から聞いて知っています。

地方の行政とも一緒に取り組んでいます。彼らによると家は浸水し、破壊され、 工場も完全に浸水して道路や橋は流失してしまいました。

確かにこれは本当にひどい水害ですね。

崩落した橋も見ましたし、道路が流されているのも見ました。インフラは概し て古く、ちょっとした事で更に壊れてしまいかねません。

流失

南部地方の風景というのは、平地と極めて急峻な山地の組合せです。野原に丘、 そして嶮しい山々が連なっています。

小さな村に共同農場。そうしたところは見るからに手作りの粗末な家屋です。 家の前には小さな区画があり、じゃが芋や豆や人参、トマトなどの野菜を育て ようとしているのです。その家並みを水害に襲われたもっと広い農地が囲んで います。

一見、玉蜀黍畑の間を川が流れているように見えたのが、実際には氾濫した川 の支流だったというところもありました。作物は全て流されてしまっていたの です。

完全に水没してしまっているところも多く見かけました。そこで育った稲など はもう元通りにはならないでしょう。

今は受粉の時期です。この時期に稲が水没していれば結実することも出来ず、 従って9・10月の収穫もあり得ないのです。