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朝鮮人道支援ネットワーク・ジャパン
プレスリリース

日朝首脳会談 条件無き人道支援を
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2002年9月15日

小泉首相は、17日、初めての日朝首脳会談を行い、両国間の懸案事項について金正日総書記と討議する予定である。

食糧難にあえぐ朝鮮民主主義人民共和国(以下、朝鮮)への食糧支援活動を続けているNGO、朝鮮人道支援ネットワーク・ジャパン(英名 Humanitarian Aid to North Korea, Network in Japan 以下ハンクネット)はこの会談に際し、「懸案事項の一つとして日本政府による食糧支援が検討されるべきである」とし、「そのような支援は人道支援としていかなる政治的条件をも付与してはならない」と強調した。

朝鮮に対し日本政府は2000年まで90万トンの古米を無償援助してきたが、昨年から他の政治的問題を理由にこれを中止している。世界食糧計画(WFP)によると「日本には今、備蓄していて腐らせつつある米が500万トン」あり、2歳以下の子どもが飢えを避けるためには日本政府による米の援助が決定的に重要とのことである。さらに、依然100万トンを越える食糧支援が必要であるとWFPなどの国連機関による合同要請は訴えている。

「隣人が死に瀕しているのであれば、それを提供するのは人として当たり前のこと」とハンクネットは主張する。また一度行った援助を取りやめることは非常に残酷になりかねない。それは援助の受益側がそれを生き延びる糧にしているからであり、その中断はすなわち受益者の死を直接に意味する。ハンクネットのスタッフは自らの食糧支援を通じてそれを痛切に感じている。

ところが会談に際し、小泉首相は依然食糧支援を他の政治問題の条件とし、なおかつ朝鮮に対する戦後補償の代替として利用しようとしていることが、伝えられている。

ハンクネットはこうした政治的取り引きに対して怒りを表明する。「日本が過去に朝鮮に対して行った人道上の罪は明確な謝罪と補償をもってのみ清算できるものであり、経済協力などでうやむやにするべきではない。ましてや人道支援をかわりにすることは、戦争・植民地支配の被害者と援助の受益者の双方を冒涜するものであり、あまりに悪辣である」

たとえ日本政府による食糧支援が再開されたとしても、このような政治的思惑がその前提にあれば、いつまた中断し、朝鮮の子ども達が再び飢えを経験することになるかもしれないと、ハンクネットは深く憂慮している。

=参考=

●ヘイゼル・スミス氏(WFPプログラム・アドバイザー)へのインタビュー

・英文
http://www.reliefweb.int/w/rwb.nsf/6686f45896f15dbc852567ae00530132/607f1b61da2
465de49256bf100251caf?OpenDocument

・ハンクネットによる日本語訳
http://www.hanknet-japan.org/data/02_07_05b.htm

●DPRKのための2002年国連機関合同要請(改訂版)
http://www.reliefweb.int/w/rwb.nsf/480fa8736b88bbc3c12564f6004c8ad5/0929cc3d24e
78775c1256b11004caee6?OpenDocument


・ハンクネットによる日本語訳(初版)
http://www.hanknet-japan.org/data/01_11_26.htm

●ハンクネットとは

1999年6月に結成された、朝鮮への人道支援活動を唯一の目的とするNGO。WFP
を通じた募金活動と、ピョンヤン市育児院への粉ミルク支援活動を行っている。
代表は竹本昇。現在世話人28名。

●団体名

朝鮮人道支援ネットワーク・ジャパン
            (略称:ハンクネット・ジャパン)

●代表者名

竹本 昇

●連絡先

住所:〒518-8799 三重県上野郵便局 私書箱37号
電話:090-8860ー9961(竹本)
web: http://www.hanknet-japan.org/
email: jimukyoku@hanknet-japan.org